左肘の痛みはだいぶ少なくなったけど、まだ曲げるだけで少し痛いので、ギターの練習は我慢!
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…っということで、ギターネタを書いてみようと思います。写真のギターは左用のギターです。弦の位置が逆なのでわかると思います。僕のギター教室は生徒数が少ないのに左利きの生徒が3人もいるという全国的に見ても大変珍しいギター教室になっております。
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ちなみにこのギターは僕も長年愛用しております田邊ギターです。良質で柾目のスプルースとローズウッドのハウザー1世モデルとなっております。左利きの生徒さんが興味を持ったので楽器屋さんから借用しています。
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僕は普通に右利きなので、松崎しげるが右利き用のギターを左で弾くのの逆バージョンみたいになってしまいます。自分でも何言ってるのかよくわかりませんが、単音を発音することぐらいしか出来ません。僕の耳にはエルナンデス・イ・アグアドみたいな音がします。ハウザーよりコシの強い重量感がある音のイメージの例えです。
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例えばジミヘンみたいに左利きだけど右利き用のギターに弦を逆に張って弾く人もいますが、それだと弦長補正や弦高調整が合わないし、クラシックギターは音色のためにも厳密にはわざと左右対称ではないので、演奏上色んな弊害が出ます。例えば、上の写真のように指板の厚みは6弦側が薄く1弦側厚いです。6弦の方が振動が大きいから弦が指板に当たらないようにするためと、1弦側は指板を厚くすることで弦と指板の隙間を縮めて操作しやすくするためです。
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1弦側の写真と6弦側の写真です。指板の傾斜の角度が違います。
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弦長補正のためにサドルが斜めになってます。
こんな感じで、いつものように音も造りも素晴らしい田邊ギター、ましてやなかなか出ない左利き用。果たして、生徒さんはこのギターを買うのかなぁ〜、買わないのかなぁ〜。。。立場的にゴリ押しはしてはいけないと思うけど、もし右利き用なら、僕なら買った後にネックの厚みを薄くしてもらって、操作性の向上と、ネックの振動を軽やかにすることで音色も軽くして使うなぁ。田邊くんは使う人の好みの音を作る製作家だから前のオーナーの好みに寄せた製作をしたんだと思います。世の中に魅力的な音は何種類もあると思います。僕なら僕の好みに寄せるためにそういう補正修理をすると思うけど、今のままでも魅力的な音だと思います。
すべてはつながっている。