今日もぶらっとしてみました。
まずはいつものお決まりのコースでメディア・カームへ。
今日は大変興味深いイギリスの銘器を二本弾かせてもらいました。
右はケヴィン・アラム、左はサイモン・アンブリッジです。どちらも2006年製の新作です
アラムは僕も以前使っていたことがありました。
今もなおいい楽器です
ラベルに名前がMARIKAとあるように、聖母マリアというか、日本風に真理子というか、優しく温かな女性らしい感じの音で、サスティーンもきれいで、ひんの良い赤いルージュが似合う女って感じでした
アンブリッジは僕の今までの印象をいっぺんにくつがえしました
音の農耕さ、締まり具合、甘さ、柔らかさ、全てのバランスが絶妙で、強力おススメです。イメージとしては、ロマニリョスがハウザー二世を作ったような感じです
すぐ、売れそう
その後は、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーを聞きにサントリーホールへ
オール・ワーグナーでした
ワーグナーはリストの娘コジマをハンス・フォン・ビューローから奪い取ったのは有名な話ですが、ワーグナー56歳で3人目の子ジークフリートが生まれて、その翌年、コジマと正式に結婚して、同じ年のコジマの誕生日に贈った曲がジークフリート牧歌
なんてお盛んなでしょう
お盛んな人の作る曲はどれもエネルギーに満ちあふれていて最高です
お盛んな人の作る曲は長さも半端じゃなく長い
お盛んなワーグナーも台本執筆をしたオペラ連作「ニーベルングの指環」なんて全部やったら4夜かけて10時間くらいかかっちゃう、4つオペラが連作になってる気の遠くなるような作品その中の第一夜、今日聞いた「ワルキューレ」は実の双生児の兄妹が恋に落ちる、とっても有名な作品だけど、第一幕だけで70分全三幕で4時間
一幕だけでも大満足でした
ブラボー
もし、今、ワーグナーのように、お盛んで、エネルギッシュで、とてつもなく創作力のある人がいたらどうなるのかなぁ…
僕はワーグナーになりたいと思うのかなぁ…