ステージで上がらない話①

 YouTubeの視聴者さんから、ステージであがらない話をしてほしいってリクエストがあったので書きます。
 結論から言うと、そんな話はないです。なんでかって言うと、ステージで何かをするとなったら、万人は、成功させたいと思うので、交感神経の働きで興奮して、熱くなったり、緊張して筋肉が硬くなったり震えたりしますが、そうなりたくないから副交感神経の働きで鎮静することを利用して、その逆になるようにしたいわけなんだけど、ステージで成功させたいと思ってしまう習慣で、副交感神経を交感神経が上回ってしまうからです。
 普段は、交感神経(興奮)と副交感神経(鎮静)がバランスを取ってるので中庸です。じゃあ、ステージを普段と同じ状態にすれば良いって思うんだろうけど、そんなの不可能です。だって、習慣的に、この社会の成功とは地位と名誉とお金であり、成功という興奮を求めてステージに上がるので、交感神経が冴えてしまいます。呼吸の仕方だけは自分の意志で変えることが出来るので、呼吸を勉強することで副交感神経をある程度は働かせることは出来るけど、習慣的に社会の成功を求めるので、結果は同じ。アマチュアには当てはまらないって思いますか?ガッツリ当てはまりますよ!だってステージ以外の普段の生活はこの社会での生活ですから同じことです。オリンピックで日本人が金メダルを取れば興奮するでしょ?!テストで高得点を取れば興奮するでしょ?!受験で合格したいでしょ?!会社で出世したいでしょ?!コンテストやコンクールで1位を取りたいでしょ?!もし自分が成功すれば楽しいでしょ?!楽しいと思っている人がいる限り無くならないのです!!!
 考え方を変えましょう!成功は癒しだって考えてみましょう!癒しとは鎮静です。沈静とは副交感神経です。山や海へ行って緑(植物)や青(水や空)を見ると癒されるでしょ?!焚き火の火を見ると落ち着くでしょ?!温泉に浸かると治療されるでしょ?!綺麗な絵を見ると力が抜けるでしょ?!l綺麗な音楽を聴くと癒されるでしょ?!みんなが癒しで満たされたら幸せでしょ?!癒しが幸せだと思っている人がいる限り、これもまた無くならないのです!!!
 僕はクラシックギタリストなのでクラシックギター界に特化して書いてみます。「私のギターでみんなが癒されたらいいなぁ。」「私、もっと力を抜かないといけないです。」って思ってる有名ギタリストは存在しています!そんな真の王道を進むギタリストでさえ、この社会で生きてる限り、争いごとにさらされ、交感神経の冴えで、背中、特に肩甲骨周りが固く腫れる危険があると思います。肌が荒れる危険があると思います。時に体は脳より敏感に危機を表現しますから心配です。崩れないことを祈るばかりです。
 このようにギター界にも癒しを求めるギタリストが存在してる中、あなたは、何を抱き参らせ、何を得ますか?あなたのギターに癒しはありますか?鎮静はありますか?脱力はありますか?呼吸のコントロールはありますか?幸せはありますか?自然はありますか?

まだ競争と興奮の恐怖を続けるつもりですか?

すべてはつながっている。

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